マスクで寝てます、濱添です。こんばんは。
かなり前ですけど、
職場でちょっとなんだか体調がおかしなことになって
でも「大丈夫です、大丈夫です」と意地を張ってみたものの、
きっととうとうどうみてもちょっと大丈夫じゃなくなってしまった私。
結局、休診時間だったので急患で病院に運んでもらう、
しかも車椅子で運ばれる、
しかも押してるのは一応福祉施設職員であるうちの主任なのに、
その車椅子はクルクル回り、
あちこちの壁にぶつかり、
でもそんな笑える車椅子にのっかているのはうなだれた私…という、
ちょっと情けないことになってしまったことがありました。てへ。
で、その時のことです。
病院について、とりあえず点滴を…と運ばれた部屋が、なんだか普通の病室。
そう、入院中の方がいらっしゃる三人部屋のベッドのひとつに寝かされました。
とりあえず隣のベッドは空いていて、その隣はカーテンが閉まっています。
「ごめんね、部屋がなくて。隣のおばあちゃんがうるさくて眠れないかもしれないけど、ちょっとココでごめんね」
と言う看護師さん。
「あ、はいぃすみません~(ぶっちゃけそんなこと気にしてる余裕ナイ)」
ほんでひっくり返って点滴受けてました。
しばらくすると、閉まったカーテンの中から
苦しそうな
「…う。…ううっ。」
といううめき声が。
…おばあちゃん、苦しいのか?!しかし私も苦しいのだ、自分でコールしてくれぇ…
そう思いながら、同じく苦しんでいる私。(※無音で。)
すると今度は突然、何かに聞き返すような口調で
「…はっ?…はあっ?!…はぁ~っ?!?!」
…んん?なに?!こっちが聞きたいわ?!うちがなんか話しかけてしまいましたっけ??
そして今度は落ち着いた口調に変わり
「…ワンテュウスリィフォー…!…ワンテュウスリィフォー…!!…」
ええっ??コレは、コレはまさしく「1・2・3・4」!そう、しかも英語!!
ナンだろう。これはナンだろう。過去になんかのステージのマイクテストで聞いた事のあるリズム。もしや、このおばあちゃんも舞台関係者だったのだろうか?
もう、この辺りから、自分のしんどさと同じくらいの比率で、このおばあちゃんが気になってしょうがない。
この後も、おばあちゃんは
「…うッ。…ううッ。(苦しそう)………ワンテュウスリィフォー……ワンテュウスリィフォー(落ち着いている)……はぁっ??はぁ?!(唐突)…」
を繰り返す。
点滴が効いてきたらしい私は、その後寝てしまったらしい。
そしてどのくらい経ったのだろうか、ザワザワという人の気配で目を覚ました。
ザワザワはおばあちゃんのベッドだった。
カーテンの中には、おばあちゃん以外の女性と看護師さんがいるらしい。
おばあちゃんの親族らしいおばさんたちは
「で、どうするかな」
「ここにいてもしょうがないじゃろ」
「ほなら連れて帰るかな」
などと話している。
おばあちゃんは静かになっている。
何の騒ぎだろう…もしや医療ミス?!苦情申し立て?!え、裁判沙汰???
「どうするぅ?」
裁判の割には呑気に看護師さんが口をはさむ。
「どうもこうも、おってもしょうがないんじゃろ?」
「まぁ~ねぇ~」
「なら帰ろうや。ほれ、帰るよ!」
「は~い。お大事に~」
なに??なになに?和解??いや、開き直り??どっちが??
訳が分からぬ間に、おばあちゃんは退院してしまった…。
あんなに陽気だったのに、オバちゃんたちがいる間はやけに静かだったおばあちゃん。
お家でやっていけるのか?というかなぜ急に退院していったのか?というかおばさん達は、おばあちゃんが舞台関係者だという事実を知っているのか?いや知らんだろう!!
「せんせ~(←私のあだ名)、どうですか~?」
そう、そこへやってきた看護師さんは、なんとも以前、保育所でみていた子のお母さんだったのだ。
は、恥ずかしい…
しかしコレはチャンスではないか??
聞いてもいいかな。こんな立ち入ったこと、聞いてもいいかな。
「あのぉ。隣のおばあちゃんは退院されたんですか?」
みーちゃんのお母さん(看護師さん)が言った。
「ああ。あのおばあちゃんね、骨折したって入院することになったんだけど、実はしてなかったのが分かったんよ~フフフ。…あ、おばあちゃん、うるさかった?」
いえ…。なんか、よかった。
あ、私もすぐ帰宅しました。32歳、迎えに来た母に説教されつつ…。全然大丈夫でございます。